アーヤと魔女は原作とアニメ版・劇場版にストーリーが異なります。
今回はアニメ版・劇場版「アーヤと魔女」のあらすじを紹介します。
目次
アーヤ母登場
12人の魔女のに追いかけれていた赤い髪の女性(アーヤの母親)がバイクで逃走するシーンから物語は始まります。
バイクで向かった先は「聖モーウォード子どもの家」であり、そこで、アーヤを玄関先で置き去りにします。
この「聖モーウォード子どもの家」は親のいない子供達が暮らしている家であり、どうやらシェバーズパイが美味しい場所の様です。
置き去りにされたアーヤの元にあったものは名前が「アヤツル」だという手紙と「EARWIG」と書かれたカセットテーブだけでした。
赤ちゃんの鳴き声で園長先生と副園長先生が玄関先へ向かい、そこで赤ちゃんが置き去りにされていることに気がつきます。
同封されていた手紙に描かれた名前「アヤツル」が人を「操る」という意味に見え「まともな名前ではない」と園長先生が判断し、名前をアーヤ・ツールと名付けました。
こどもの家での生活
その少女アーヤは「こどもの家」で元気に育ち、10歳になりました。
園内ではアーヤとよばれ、園長先生やコックさんとも仲良く過ごし快適な生活をしていました。アーヤは、どんな大人に対しても「この子がのぞんでいることをかなえてあげたい」と思わせる不思議な魅力を持っていたのです。
・怪しい来客
そんな快適生活を送っていたある日、あやしげな男女がを尋ねてきました。
魔女のベラ・ヤーガと長身の男マンドレークです。
どうやら魔女のベラ・ヤーガは、呪文作りを手伝ってくれる便利な子どもを探していた様です。
快適な生活を手放したくないアーヤは選ばれないように寄り目にしたりと選ばれないようしたけれど、なんとアーヤが選ばれてしまいます。
居心地のいい「子どもの家」から離れたくなかったアーヤですが、選ばれてしまった以上仕方がありません。しぶしぶ二人の家にもらわれていくことになりました。
魔女の家生活開始
しぶしぶ連れてこられた魔女の家ですが、ここでベラ・ヤーガが自分は魔女で、呪文作りの手伝いが欲しくてアーヤを連れてきたことを話します。
アーヤの顔はみるみる明るくなり、
「わたしに、魔法を教えてくれるかわりに、私が、おばさんの助手になってあげる。」と、ベラ・ヤーガと約束をしました。
さっそく、呪文作りの作業が始まりましたが、ベラ・ヤーガはアーヤをこき使うばかりで、ちっとも魔法を教えてくれません。
マンドレークも、「わたしをわずらわせるな」と言うばかりでアーヤに非協力的です。
ベラ・ヤーガへ反撃
そこで、アーヤは、人間の言葉を話すことができるネコのトーマスと反撃に撃って出ます。
黒猫であったトーマスは呪文作りにはかかせない「使い魔」でもあり、ベラ・ヤーガの魔法のことをよく知っていました。
・身を守る呪文
まずは、ベラ・ヤーガの魔法のレシピノートを盗み見て、自分たちの体にどんな魔法もきかない呪文作りの取り掛かりました。
ベラ・ヤーガを怒らせると大量のミミズを発生させて浴びせてくるためです。(トーマスは何度もこの呪文の餌食になっている様です。)
無事に「あらゆる魔法から身を守る呪文」を完成させてアーヤとトーマスは自身の体に塗りたくります。
夜通し呪文作成に追われて寝坊したアーヤにベラ・ヤーガは怒鳴り散らします。
朝食を作り終えたアーヤにベラ・ヤーガはさらにこき使い始めたことアーヤの我慢に限界が来ました。
「奴隷じゃないって言ってるでしょ!私が助手になれば魔法を教えてくれる約束だったのに。私をこき使ってばかり。」
アーヤが叫びましたがベラ・ヤーガの返答は、
「そんな約束してないよ。」
ベラ・ヤーガが魔法を教える気がないことを知ったアーヤはいよいよ反撃に出ます。
・手を生やす呪文
普段から「手が足りない、手が足りない」と文句を言うベラ・ヤーガに呪文で手を生やすことを思いついたアーヤは、早速トーマスに相談して呪文作成に乗り出します。
「EARWIG」のテープをかけつつ、トーマス教わりますが、早速困難にぶつかります。
それはベラ・ヤーガの髪の毛をどう入手するかです。
入手方法を考えていると、台所へ向かう途中の廊下にかかっていたベラ・ヤーガの帽子に気がつきます。
(そうだ、帽子に毛がついてるかも。)
そう考えながら帽子を見るとベラ・ヤーガの髪の毛が2本あることに気がつきました。
これで呪文の完成です。
・朝食を雑に作る
気が大きくなったアーヤは、朝食の揚げ焼きパンを作るためにフライパンに油をドボドボ入れてパンを真っ黒焦げにしてマンドレークを驚かせます。
「これはなんだ。」
マンドレークの問いかけに対して、作ったことがないからわからなかったと回答したアーヤに対して怒るのではなく、作り方を教えなかったベラ・ヤーガへ怒り出すマンドレーク。
・反撃開始!
マンドレークを怒らせたことに腹をたてたベラ・ヤーガに対してアーヤはいよいよあの魔法を使います。
「ぎょええええ!」
ベラ・ヤーガのおでことお尻にそれぞれ1本ずつ手がついていました。
怒り狂うベラ・ヤーガを見てアーヤはお腹を抱えて笑いながら
「手を足してあげたの。だっておばさん『手が足りない』ってしつこいくらいに言ってたから。」
・ベラ・ヤーガの反撃
怒り狂うベラ・ヤーガは近くにあったモップをアーヤめがけて飛ばして作業部屋から追い出し寝室へ押し込みます。
そして、寝室のドアに鍵をかけてアーヤを閉じ込めた後に罰としてミミズをアーヤとトーマスにさし向けますが、身体中になった呪文のおかげでミミズまみれにならずに済みました。
ミミズまみれにならない様に呪文で身を守っていることがバレてしまうと大変なことなることに気がついたアーヤは壁の穴にミミズを入れて隠そうとします。
マンドレークの怒り
すると穴の周りが赤く光だし、その光はみるみるうちに壁いっぱいに広がっていき、壁がどろどろと溶けていきます。
「うおおおおおおおお!」
壁の向こうからマンドレークの恐ろしい叫び声が聞こえて行きます。
ミミズはマンドレークの部屋に入りこんでいたのです。
・マンドレーク変身
自分の時間をミミズにわずらわされたマンドレークは怪物のように巨大に変身し、もえる家のかべをつきやぶってアーヤの寝室へ入ってきます。
マンドレークの怒りに怯えるベラ・ヤーガとアーヤ。
「私をわずらわせるなと言ったはずだ!」
怒りに恐れたアーヤが後退りラジカセにぶつかった拍子に「EARWIG」の音楽が流れ出します。
「なんで私たちの曲が?」
流れてきた音楽に驚いたベラ・ヤーガにアーヤはラジカセを渡して、
「邪魔者は消えるわね。これ以上わずらわせては悪いもん。」
とさけぶなり、燃え盛る壁の穴に飛び込みました。
・マンドレークの部屋
穴の先は、マンドレークの部屋。
壁には、わかいころのマンドレークとベラ・ヤーガ、そして赤い髪の女の人が演奏しているポスターが貼られています。
ポスターの下には若い3人の写真が飾ってあります。
3人は「 EARWIG」というバンドの仲間だったのです。
「うそでしょ…。」
ボスターを見ているうちに「 EARWIG」のコンサート会場へ誘われるアーヤ。
「そこまでにしろ。」
びっくりしているアーヤに、ふつうのすがたにもどったマンドレークが声をかけます。
「ねえ、おじさん。おじさん、ロックスターだったのね。私『「EARWIG』大好き!この素敵な赤い髪の人は誰?恋人?。」
目を輝かせてマンドレークへ質問したアーヤですが、それに対して答えずベラ・ヤーガがミミズをアーヤへ送ったのか確認し始めます。
確認した後にマンドレークはベラ・ヤーガにちゃんとアーヤに魔法を教えるように言ったことを話しました。
アーヤの知恵をしぼった行動や発言が、マンドレークの気持ちを動かしたようです。
・EARWIGの解散
魔法を教えてもらえることになったアーヤさらに疑問をマンドレークにぶつけます。
「『 EARWIG』は解散しちゃったの?赤い髪の人は誰?」
マンドレークは昔を思い出しながら寂しそうに言いました。
「魔女があけた穴は、魔女にしか埋められない。彼女は、去った…。」
寂しい過去を知って涙ぐむアーヤはマンドレークのガウンにしがみ付きながら、
「おじさん!私はいなくならないし、きっと立派な魔女になるわ!だからお願い!小説家のお仕事を手伝わせて!おじさんの役に立ちたいの!」
マンドレークは煩わされるのは好きではないと言いつつ壁に向かってアーヤを押します。
壁に吸い込まれ寝室に戻ったアーヤはトーマスに言います。
「あの二人なら私たちの思い通りに操れる様になるよ。私がうまくやれば、ね。」
半年後・最後
それから半年。
今では、この家のすべてはアーヤを中心にまわっています。
マンドレークなんて「アーヤちゃん」と優しく呼んでいます。
そしてクリスマスには、「子どもの家」の一番の仲良しだったカスタードも招待してクリスマスパーティーも開かれます。
ビィーとベルが鳴りました。
カスタードがやってきたようです。
ドアを開けたアーヤの前に立っていたのは、あの赤い髪の女の人。
女の人は、アーヤを見つめると、やさしくほほえんで言いました。
「メリークリスマス、アヤツル」
・参考書籍
参考にした書籍は以下の通りです。