アーヤと魔女

「アーヤと魔女」・原作・アニメ版との違い内容まとめ・映画で解決するか?【裏設定】

投稿日:2021年4月17日 更新日:

「アーヤと魔女」がいよいよ4月29日に劇場公開します。

ただし、「アーヤと魔女」は2020年の年末にNHK総合テレビで放送されています。

放送された時間も82分となかなかの長さです。

この記事では、「アーヤと魔女」の原作・アニメ版の違いとアニメ版では明かされる事がなった点・豆知識を紹介したいと思います。

ハウルの動く城と同じ作者

それではまず原作者について少し触れたいと思います。

「アーヤと魔女」は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズによるファンタジー小説「EARWIG AND THE WITCH」であり、2011年3月に76歳で亡くなった彼女にとっての遺作となる作品でもあります。

そして、2004年に公開されたジブリ映画「ハウルの動く城」と同じ原作者であり、「ハウルの動く城」が公開された当時、「宮崎はわたしが執筆した時と同じ精神で映画を作った」と大絶賛のコメントを残すなどジブリファンであることを公言しています。

ただ、ダイアナさんは「アーヤと魔女」の続編を書き終わる前に亡くなったことで、散りばめられた伏線が回収されずに終わっています。

(続きがあったとしたら、読んでみたかったです。)

・アーヤと魔女の続編があった?

「ハウルの動く城」の場合、1巻目が発売された後に、続編が4年後、18年後に出版されて全3部作です。

このため、「アーヤと魔女」も続編を想定していたのかと思います。

散りばめられた伏線・謎の回収はされていませんが、ただし、謎であるが故に読者側が自由に考察・想像することができるということになります。

宮崎吾朗監督が伏線・謎をどのように回収・アレンジしているのか、そして自分ならどの様にするかなどを考えると「アーヤと魔女」をより楽しめるのではないでしょうか。

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映画・NHK放送の違い

多くの方はNHKで放送された内容と劇場版ではどのような違いがあるのかが気になっっているかと思います。

結論から言いますと、基本的にはストーリー内容はほとんど一緒です。

そのためNHKで放送された内容で回収されなかった伏線・謎は全ては回収されないですね。

ただし、映画化される時に追加編集されたカットが新たに追加されています。

また、最先端の映像や音声技術で作品への没入感を味わえる「ドルビーシネマ」でも上映されますので、テレビでは感じることができない迫力等を味わえるかと思います。

それでは、原作・アニメ版では明かされていない点・新たな設定・豆知識等を紹介したいと思います。

自身の出生

主人公「アーヤ」は赤ん坊の頃から孤児として育ち自身の出生を知りませんでした。

また、おそらくアニメ版・原作ともに最後まで自分の出生が明かされてはいないと思います。

本当の名前は「アヤツル」

ちなみに「アーヤ」の本当の名前は「アヤツル」です。

これは、ブリッグズ園長が「アヤツル」が人を「操る」という意味みたいで「まともな名前ではない」と判断して出生届を出すときに「名前」アーヤ・苗字:ツール」で提出しています。

周囲の人を操って、自分の思いどおりにさせてしまう賢さと才能を持つアーヤらしい名前ですね。

・映画では、「アーヤ」は自身の出生について知っていくような描写があるのかどうか気になりますね。

母親について

母親は12人の魔女になぜか追われていました。

原作でも母親がなぜ12人の魔女に追われていたのかは明かされていませんが以下のような手紙を同封して「アーヤ」を孤児院の前に置き去りにします。

母親が残した手紙

なかまの12人の魔女に追われています。

逃げ切ったら、この子を返してもらいに来ます。

何年もかかるかもしれませんけど。この子の名前は、アヤツルです。

なかまの12人の魔女はアニメ版・原作にも登場していませんし、なぜそのなかまたちに追われていたのかもわかっていません。

・12人の魔女が登場しない理由

原作では12人の魔女や母親は登場していませんが、劇場版でも登場しませんし、12人の魔女に母親が追われている理由は明かされることはありません。

このことに関して、宮崎吾朗監督は以下のようにコメントしています。

物語構成に関して

原作がシンプルなお話なので、派手な要素が欲しいという要望もあり、かなり試行錯誤しました。本当に12人の魔女を登場させてみたり、新しい設定を加えてみたり。でも結局は全部捨ててしまいました。要素を加えれば加えるほど、アーヤという1人の女の子の魅力を描くという目的から外れていく感覚があったからです。

物語を作る上で色々試行錯誤した後に、結局は12人の魔女を登場させないことに落ち着いたようですね。

・母親がバイクに乗る理由

原作ではアーヤの母親は登場しません。

しかし、アニメ版・劇場版ではアーヤの母親が登場します。このことに関して、宮崎吾朗監督は以下のようにコメントしています。

アーヤの母親が登場する理由

ただ、原作では描写されていなくても、アーヤのお母さんを描くことだけはやろうと考えました。どうしてアーヤのような子が生まれたのか、そのルーツはお母さんにあると思ったからです。ただ、納得いくお母さんになるまでは、これまた紆余曲折を経ました。例えば、普通だったら魔女のお母さんがほうきに乗って、赤ちゃんを「子どもの家」に預けに来るところから始まると思うんですね。でも、どうしてもしっくりこない。12人の魔女に追われているくらいなんだろうから、多分普通の魔女の枠にはまらない、魔女の規範からはみ出した人なんだろうと。そうしてバイクに乗った姿にたどり着いたという具合です。

確かに序盤にバイクに乗って颯爽と登場する魔女の姿は枠に囚われていない様に感じます。

バイクに乗る・バンドを組むといった原作にはない設定によって、アーヤのお母さんの破天荒さがより鮮明になりますね。

この辺りのことはスタジオジブリ全作品集にてて記載されいています。

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アーヤは魔女なのか?

上の手紙からアーヤの母親は12人の魔女のなかまである事がわかります。

ということは「アーヤ」は魔女(?)ということになると思いますが、はっきりと魔女であるという描写はないんですよね。

ただし、上のコメントに書かれている様に、アーヤの母親は魔女であることが確定しています。

そのため、アーヤも魔女ということでいいかもしれませんね。

(園長先生はアーヤが魔女であることに懐疑的でしたが)

アーヤにマンドレークの角が見えた理由

「聖モーウォード子どもの家」にベラ・ヤーガとマンドレークが訪れた際、他の子供たちにはマンドレークに角があることが見えていないのにアーヤは見ることができました。

マンドレークに角がある理由をアーヤがベラ・ヤーガに聞いていますが、答えてもらえなかったですし、アーヤだけに角が見える理由も原作では触れられていません。

(ちなみに原作ではいらいらして怒った時だけ角が生える様ですが、子の理由も明かされていません。)

アーヤの母親が魔女であることは確定しているので、おそらくは魔女の力によるものかと思います。

マンドレークが「アーヤと魔女」の作者設定

「マンドレーク」の職業は小説家であり、作中で「マンドレーク」が読んでいる新聞に自身の作品が複数回登場します。

最初に登場する「マンドレーク」の作品は酷く辛辣な事が書かれています。

そのタイトルが絵コンテから「EARWING & WIZARI…」と書かれていいて、マンドレークが書いた本である事が判明しています。

そして、物語終盤でも「マンドレーク」は新聞を読んでいますが、今回そこに書かれている自身の作品は絶賛されています。

そのタイトルは「Earwig and the Witch」であり日本語版のタイトルは「アーヤと魔女」です。

自画自賛していますね。

ベラ・ヤーガとマンドレークの関係性

ベラ・ヤーガはマンドレークをとても恐れており、一昔前の封建的な家父長制の中で苦しめられています。

そして、苦しめられていることで、下の者(アーヤ)に八つ当たりしています。

・従属する女性を表現

マンドレークによるパワパラに不満を抱えつつ従っている姿は、一昔前の夫婦像にありそうな関係性です。

ベラ・ヤーガは魔法を使用できますし、機会を見てマンドレークに反発もできそうですが、そうすることなく、従属することで自分を安定化させている女性像を表現しているのですね。

このことに関して宮崎吾朗監督は以下のようにコメントしています。

タイトル

金銭的なことなのか、愛情なのか、なんとも言えないですけど、とにかくベラ・ヤーガは従属しなきゃいけないと思い込んじゃっている人です。マンドレークをおこらしちゃいけないと思っているんだけど、なぜそうなのかというのは、長いこと暮らしているうちにわからなくなっちゃっているんでしょうね。まあ、マンドレークの場合は、怒ったら本当に怖かったですけど(笑)。

このように歪な夫婦が作中の登場する場合は、ベラ・ヤーガかマンドレークのいずれかが(あるいは両方が)ひどい目に遭うものですが、「アーヤと魔女」はそういったことをせず、アーヤをきっかけとして関係性が改善していく展開がいいですね。

母親とベラ・ヤーガ・マンドレークは知合いだった

アーヤを引き取った「ベラ・ヤーガ」・「マンドレーク」と「アーヤの母親」が、実は同じロックバンド「EARWIG」のメンバーであったことが明かされます。

この、アーヤの母親たちがロックバンド活動していたという設定は原作にはありません。

この設定に関して宮崎吾朗監督は以下のように述べています。

コメント

孤児院に預けられていた女の子が怪しげな2人に引き取られました、そこで起こったトラブルをなんとかしました、だけだと話として要素が足りないかなという思いがありました。

ロックバンドの設定は、舞台・時代設定から思い付きました。まず作品の舞台はイギリスで、あとはアーヤが家に閉じ込められるわけですが、スマートフォンや携帯電話があると外と連絡が取れちゃうので(笑)、時代は1990年くらいにしようと考えました。すると1990年に10歳になった女の子が生まれたのは1980年で、そのお母さんの若かりし頃は1970年代。その時代といえば、僕が好きなイギリスのロックが華やかだった頃だなと。

「アーヤと魔女」の時代設定を1990年代にして、そこからその時代の流行りなどを考え抜いた結果、ロックバンドという設定になったのですね。

・ベラ・ヤーガ・マンドレークは知っていたのか?

しかし、「ベラ・ヤーガ」・「マンドレーク」が「アーヤ」を彼女の娘であることを知っていて引き取ったという描写はなく、むしろ下の会話からおそらく知らなかったと感じます。

二人の会話

ベラ:どうだろうね。マンドレーク、あんたはどう思う?

マンドレーク:いいんじゃないか。

同じバンドを組んでいたメンバーの娘として、孤児院に来て引き取ったのか、それともたまたま偶然だったのか。

また、この知り合いであったことはどのようにストーリーに生かされるのでしょうか

母親が登場したその後

アニメ版のラストでは、いろいろなやりとりがあった後に快適な暮らしをしていた彼女の元へ、母親が訪ねて来ます。

アニメ版のストーリーはここで終了します。

母親がなぜ追われていたのか、なぜ現在の「アーヤ」の場所がわかったのかなどは明かされませんでした。

また、上記の手紙に書かれていたように「母親があーやの元に戻るときは12人の魔女から逃げ切った時」です。

果たして、母親は魔女たちから逃げ切れたのでしょうか、逃げ切れたのでしたらどのようにして逃げ切ったのでしょうか。

明かされると面白いでしょうね。

アーヤはバンドで歌うのか?

そして、アーヤのポスター等で描かれていたようにマイクを持って歌うといったシーンは劇中に登場してきていません。

おそらくは、最後全てが解決してアーヤの母親・ベラ・ヤーガ・マンドレークの3人がバンドを再結成して「アーヤ」がボーカルとして歌うと思いますので、その辺りがどのようにストーリーで描かれるのでしょうか。

最後に(アーヤと魔女の上映楽しみです!)

最後に、アーヤと魔女が映画化される際に新たなカットが追加されます。

このため、原作・アニメ版・劇場版の違いを楽しむことができます。

また、NHKで放送されたアーヤと魔女の見逃し配信等は現在ありませんので、アニメ放送を見逃してしまった方は是非劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

映画公開が楽しみです!

→他の「アーヤと魔女」豆知識を知りたい方はこちら

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