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ジブリ版「ゲド戦記」のテナーの過去を紹介!モヤとする箇所が解消?【豆知識】

投稿日:2021年4月4日 更新日:

宮崎吾朗監督の第一回監督作品『ゲド戦記』が、2021年4月9日の「金曜ロードSHOW!」で放送されます。

と言うことで、今回は、「ゲド戦記」の内容がさらに面白くなる豆知識を紹介していきたいと思います。

「ゲド戦記」に登場するテナーについて

今回は「テナー」の過去を解説していきます。

この左側の金髪の女性がテナーです。

映画の中ではほとんど触れられておらず、一見するとただのおばさんにしか思われないかもしれませんが、実はこのテナーは壮絶な過去を歩んでいます。

この記事では、テナーの過去を紹介しつつ、ジブリ版「ゲド戦記」を見るだけでは、理解し難いポイントを紹介していきます。

テナーの過去・生い立ちについて

ゲド戦記の舞台はアースシーという大陸です。

・「アーキベラゴ」と「カルカド帝国」の違い

このアースシーには「アーキベラゴ」と「カルカド帝国」という2つの国があります。

それぞれの国は扱う言語も違えば文化や伝統も異なります。

主な違いは以下の通りです。

アーキベラゴ」「カルカド帝国」の違い

・「カルカド帝国

やや原始的で兄弟神を信仰している。儀式や礼拝などがある。

魔法を使える人がいない。

・「アーキベラゴ

近代的であり、神はいない

魔法を使える人がいる。

こうった違いの中で最も大きな違いは「アーキベラゴ」には魔法使える人がいるのに対して「カルカド帝国」には魔法使う文化が全くないというところかと思います。

・テナーの出生地

テナーが生まれたのは、この魔法を使う文化がない「カルカド帝国」の聖地と言われるアチュアンの墓地という場所で、生まれた時から、最も位の高い「大巫女」として育てられてきました。

歴代の「大巫女」は「アルハ」と呼ばれており、前のアルハが死ぬと、死んだ日に産まれた女の子を国中から探し出し、「アルハ」の生まれ変わりを見つけ出します。

それがテナーというわけですね

アルハは5歳になると神殿に連れて来られ、1年間の専門的な教育を受けて「大巫女」「大巫女」になります。

他の巫女は兄弟神に仕えるのですが、アルハだけは「名無き者」に仕えて、人の血を使った儀式(=処刑など)を取り行っていたのでした。

以上をまとめます。

テナーの少女時代

テナーの生まれた日=前のアルハが亡くなった日

テナー5歳:カルカド帝国の神殿にて1年間の「大巫女」教育

人の血を使う「死と闇が支配する」アチュアンで少女時代を過ごしていたのですね。

・アチュアンの墓地の回想シーン

ジブリ映画『ゲド戦記』では、テナーが「アチュアンの墓地」を回想するシーンがあります。

明確にわかるのは次のシーンです。

回想シーン

農業を営んでいる時に「アチュアンの墓地を思い出すわ」と話す。

地下牢に閉じ込められた時に、思い返すシーンがある。

終盤でテナーが地下牢に閉じ込められたシーンでは、その地下牢と、少女時代を過ごしたアチュアンの墓地との間に共通するものを感じていたのですね。

原作を知らなければ、理解し難いシーンかもしれませんね。

ゲドとの出会い

このアチュアンの墓地に侵入して来たのが、主人公の「ゲド」です。

ここで、主人公のゲドとアルハだったテナーが出会うのです。

この時テナーが15 ~16歳の頃でゲドもまだ若い頃でした。

「大巫女」であるテナーは異国から侵入してきた魔法使いのゲドを神聖な墓所であるアチュアンから排除しなければなりませんでした。

しかし、テナーはゲドに対して敵対視しつつも、次第に異国の文化や魔法使いであるゲドに関心を寄せるようになったのでした。

ジブリ版「ゲド戦記」不完全ポイント解消?

こういったテナーの過去を理解できるとジブリ版「ゲド戦記」でモヤっとしていた箇所が解消されます。

・近所のおばさんたちが陰口を言っている理由

それは、なぜ近所のおばさんたちがこそこそと話をしているのかについてです。

・違う人種だから

彼女たちが意地悪な感じにこそこそと話をしているのは、テナーがカルカド帝国からアーキベラゴにやって来た「自分たちとは違う文化をもつ人間」だからです。

テナーとアーキペラゴの人々を分けるために映画ではきちんと肌の色が分かれています。

以下のようにアーキペラゴ人であるおばさんたちの肌は浅黒く、カルカド人であるテナーは肌が白く描かれています。(肌の設定は原作を忠実に再現しています。)

当然ですが、同様にアーキベラゴ人であるゲドやアレンの肌も浅黒いです。

・テルーの存在

そして、おばさんたちが陰口している理由はもう一つあり、それはテルーの存在です。

テナーはよく母親だと勘違いされるかもしれませんが、テルーを拾って育てているだけで血のつながりはありません。

テルーは幼い頃に親からひどい虐待を受けて重度の火傷を負います。

そんなひどい虐待を受けて捨てられたテルーをテナーが拾って育てているわけです。

ここで近所のおばさんたちがテナーの悪口を言っていた理由をまとめたいと思います。

悪口を言う理由

・テナーが異国の人間だから

・醜い子供テルーと暮らしているから

こう言った理由から、排他的で陰湿な態度をとっているわけですね。

ただし、テナーが村の人々と馴染めていないのはジブリ版のみの設定であり、原作では、村の人々の輪にうまく馴染んで生活しています。

テナーについてより知りたい方は・・・

・テナーについてよりよく知りたい方は原作を読んでみてはいかがでしょうか。

テナーの生い立ち等が読めるのは以下の通りです。

・テナー少女時代:原作の第2巻「こわれた腕環」

「ゲド戦記」の第2巻「こわれた腕環」にてテナーの少女時代が明かされます。

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・テナー大人時代:第4巻「帰還」・第5巻「アースシーの風」

「ゲド戦記」の第4巻「帰還」と第5巻「アースシーの風」にて大人になってからのテナーが明かされます。

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特に第5巻ではジブリ版「ゲド戦記」のその後のストーリーが書かれているので、興味のある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

→他の「ゲド戦記」豆知識を知りたい方はこちら

-ゲド戦記, ジブリ情報, 豆知識

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