このページでは、ジブリ映画の英語タイトルについて紹介します。
目次
- ジブリ映画の英語タイトルまとめ
- 1.風の谷のナウシカ(1984年作品)
- 2.天空の城ラピュタ(1986年)
- 3.となりのトトロ(1988年)
- 4.火垂るの墓(1988年)
- 5.魔女の宅急便(1989年)
- 6.おもひでぽろぽろ(1991年)
- 7.紅の豚(1994年)
- 8.耳をすませば(1995年)
- 9.平成狸合戦ぽんぽこ(1997年)
- 10.もののけ姫(1997年)
- 11.ホーホケキョ となりの山田くん(1999年)
- 12.千と千尋の神隠し(2001年)
- 13.猫の恩返し(2002年)
- 14.ハウルの動く城(2004年)
- 15.ゲド戦記(2006年)
- 16.崖の上のポニョ(2008年)
- 17.借りぐらしのアリエッティ(2010年)
- 18.コクリコ坂から(2011年)
- 19.風立ちぬ(2013年)
- 20.かぐや姫の物語(2013年)
- 21.思い出のマーニー(2014年)
- 22.レッドタートル ある島の物語(2016年)
- まとめ
ジブリ映画の英語タイトルまとめ
ジブリ作品は日本国内だけでなく、海外でも人気が高いため、英語吹替版が存在します。
ジブリ作品は日本語のタイトルを意訳せずそのまま直訳したようなタイトルですが、一部内容からタイトルにしているような表現があります。
それでは見ていきましょう。
1.風の谷のナウシカ(1984年作品)
「風の谷のナウシカ」はスタジオジブリの前身であるトップクラフトが制作した作品ですが、その後トップクラフトが解散・改組されてできたのがスタジオジブリのためここに入れています。
高度産業文明を崩壊させた最終戦争によって崩壊した文明世界を舞台にした世界観は何度見ても面白いですよね。
2.天空の城ラピュタ(1986年)
いまは亡きパズーの父が見た空中に浮かぶ都市ラピュタを探し求めるパズーと、「飛行石」を持つ政府と空中海賊の両方から逃れようとしたシータが出会い、「ラピュタ」を探す冒険に出る話です。
テレビで再放送された際に、滅びの言葉である「バルス」をSNSに投稿して、サーバーダウンさせてしまったのは記憶に新しいですね。
タイトルに「ラピュタ」が入っていないのですね。
3.となりのトトロ(1988年)
母の療養のため、父と一緒に片田舎の家に引っ越してきた小学生の少女サツキとその妹メイが子供の時にだけ会うことができる「トトロ」達と出会い交流する物語です。
ジブリ作品の中でも特に誰もが知る傑作作品の1つですし、登場人物が小学生のサツキと5歳のメイなので、簡単な英語が使用されているので英語学習するにはオススメの作品です。
4.火垂るの墓(1988年)
第2次世界大戦が終結を迎えようとしていること路の兵庫県神戸市・西宮市を舞台にして、親を亡くした14歳の兄の清太と4歳の妹の節子が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする物語です。
初公開以降、終戦記念日が近づくとたびたび放送された作品です。
ただ、兄姉が生きようとして生きられなかった悲しく辛い話ですので最近では再放送されなくなってます。
特に清太が節子に言った「これおはじきやろ、ドロップちゃうやんか」のシーンは特に悲しく辛いシーンで見る人に強く印象付けたのではないでしょうか。
5.魔女の宅急便(1989年)
主人公のキキが13歳の満月の夜に旅立ち、知らない街コリコにて魔女の修行を通じて成長する物語です。
「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」といった曲は、まさに少女の旅立ちに相応しい雰囲気ある曲ですよね。
英語タイトルには「魔女」の意味を持つ「 witch」が使用されていません。
これは、「witch 」の単語の意味には「不思議な力(特に悪い力)を持つ女性」といった醜く不快な女なイメージがあるためです。
ディズニーアニメに登場する魔女をイメージすると分かりやすいかもです。
13歳の魔女の少女が成長する物語と「witch 」の持つイメージが合わなかったので、使用されなかったのですね。
6.おもひでぽろぽろ(1991年)
夏休みを利用して義兄の親類が住む山形へ遊びに来た取ったOL岡島タエ子は、そこで小学生の頃の記憶を思い出し農家の暮らしに強い魅力を感じるようになるが、同時に農家の暮らしに向いていないと気づいて葛藤して、精神的に自立してゆく物語です。
「おもひでぽろぽろ」の英語タイトル「Only Yesterday」となっており、直訳すると「つい昨日」となります。
内容からタイトルをつけるのはジブリ作品では珍しいですが、過去を振り返って感傷に浸っている感じを2単語で表しているのはすごいですね。
7.紅の豚(1994年)
かつては人間でイタリア空軍のエースだった豚の姿のパイロット、ポルコ・ロッソと空中海賊、そして空中海賊に雇われた元米軍パイロットのカーチスとの物語です。
「カッコイイとは、こういうことさ。」というキャッチコピーに、豚の姿なのにカッコよくシブいポルコ・ロッソに魅了された方は多いのではないでしょうか。
舞台がイタリアですので、「紅の豚」のタイトルは英語ではなくイタリア語です。
ちなみに主人公の名前がそのままタイトルになっていますが、「ポルコ・ロッソ」はイタリア語で「紅い豚」と言う意味です。
8.耳をすませば(1995年)
読書好きの主人公の月島雫がヴァイオリン職人を夢見る天沢聖司が出会い、中学卒業後の夢など思春期ならではの悩みに翻弄されつつ徐々に互いに惹かれあっていく物語です。
ジブリ作品で唯一の近藤喜文監督作品であり、近藤監督初の長編監督作品である本作は、中学生の日常にフォーカスしているため日常会話が多く英語学習には最適な作品です。
9.平成狸合戦ぽんぽこ(1997年)
昭和40年代、山や森が奪われつつあった多摩ニュータウンの開発を阻止するために、狸たちは「化学(ばけがく)」を使用してさまざまなものに化けて人間を脅かし、建設に抵抗しようと試みる物語です。
高畑勲監督作品のうち、唯一、原作を持たないオリジナル作品であり、ジブリ作品ではじめてCGが使用され、また実写映像が使用された唯一の作品です。
10.もののけ姫(1997年)
村を襲ったタタリ神を倒したことで右腕に呪いにかけられてしまった主人公アシタカが、西へ旅をする道中倒れれていた男を助け彼の住むタタラ場に行く。タタラ場の人たちやタタラ場の者たちが「もののけ姫」と呼ぶ人間の娘・サンとの出会いを通じて、タタラ場が森を切り開い製鉄をしていたことで栄えたが、それが原因でタタラ神が生まれた理由を知っていく。
米良美一のカウンターテナーによる主題歌が話題にもなり、公開当時の興行収入の記録を塗り替え、テレビでも放送された時は35%を越える視聴率を記録したジブリを代表する傑作です。
11.ホーホケキョ となりの山田くん(1999年)
たかしとまつ子が結婚してのぼるやのぼるの妹・のの子が生まれた後などの話を通じて、庶民的でありふれた山田一家のエピソードの数々を描いた作品です。
朝日新聞連載の4コマ漫画「ののちゃん」の前身である「となりのやまだ君」を原作にしており、ジブリ作品ではじめてのセル画を使わないフルデジタルアニメーションです。
じぶりで「となりの」とタイトルになったら「My Neighbors」と訳すようですね。
12.千と千尋の神隠し(2001年)
ごく普通の荻野千尋は両親とともに引っ越し先へと車で移動していたが、森の中に迷い込んでしまう。ここで見つけたトンネルをくぐった先にあった誰もいない不思議な街にある飲食店のものを両親が食べて豚に帰られてしまった。両親を救うためにハクという少年に助けられつつ魔女・湯婆婆が経営する銭湯「油屋」で働きながら元いた世界へ帰る方法を模索する物語です。
興行収入は300億円を超え、日本歴代興行収入第1位を達成し、国内外で50以上の賞を受賞している大変人気が高い作品です。
「spirit away」で「(人)を誘拐する(神隠しに遭わせる)」という意味になりますので、「Spirited Away」で「神隠し」という意味になります。
13.猫の恩返し(2002年)
主人公は女子高生・吉岡ハルは、トラックにひかれそうになる猫をラクロスのラケットで助けたことで、翌日から「猫の恩返し」が始まるが、はじめはネズミのおもちゃや猫じゃらしなどが送られてきて困惑しつつも猫の国の人たちと関わっていく物語です。
1995年公開の「耳をすませば」のスピンオフ作品であり、「耳をすませば」の主人公・月島雫は作中で描いた物語こそがその物語こそ「猫の恩返し」です。
14.ハウルの動く城(2004年)
家業の帽子屋を継いだ18歳のソフィーは、ある日「荒れ地の魔女」による呪いによって90歳の老婆の姿に変えられてしまう。金髪碧眼のハンサムな魔法使いハウルと出会い、彼の住む城で共同生活に充実してきた矢先に、隣国との戦争に巻き込まれていく物語です。
18歳の姿と90歳の姿の両方のソフィーを倍賞千恵子さんがハウルが木村拓哉さんが演じたことで話題になった作品ですね。
15.ゲド戦記(2006年)
世界にはびこる「悪」に悩むうちに「影」に追われ父王を剣で刺してしまったエンラッドの王子アレンは、恐怖から国を出た旅先に出会った大賢者ハイタカなどを通じて混迷する時代を生き抜く物語です。
本作はル=グウィンの小説「ゲド戦記」シリーズと、宮崎駿監督が描いた絵物語「シュナの旅」の両方の要素を取り入れてつくり上げられた物語であることから原作の小説と大幅に異なることも多いようですね。
16.崖の上のポニョ(2008年)
空き瓶に頭を突っ込んで抜けなくなっていた小さな魚の女の子・ポニョは、そこから助け出してくれた少年・宗介に会うために家出して人間の姿になって再会しようとする物語です。
「ポーニョポーニョポニョ……」と耳に残るフレーズと、おじさん2人と少女1人のユニット「藤岡藤巻と大橋のぞみ」が話題になりましたね。
17.借りぐらしのアリエッティ(2010年)
先祖代々この屋敷の床下に住んで、人間から生活物資を借りて暮らしている小人の少女アリエッティは、ある日、屋敷を訪れた翔という少年に見つかってしまったことで引っ越しを決意する物語です。
40年も以前に宮崎駿監督と高畑勲さんによって構想されていた企画が、2008年に宮崎駿監督によって復活した作品です。当初「小さなアリエッティ」という企画は「借りぐらしのアリエッティ」となったようですね。
18.コクリコ坂から(2011年)
海が見える下宿「コクリコ荘」を切り盛りしながら弟妹の面倒を見る松崎海は、自身が通う高校の男子文化部の取り壊しを巡って勃発した論争を通じて風間俊と出会いお互いを知り合っていく愛と友情を描いた物語です。
原作は少女漫画誌「なかよし」に1980年に連載された漫画であり、「コクリコ」とはフランス語で「ひなげし」を意味します。
ヒロイン松崎海を「長澤まさみ」が、メインキャラクターの風間俊を「岡田准一」が演じたことでも話題になりました。
19.風立ちぬ(2013年)
幼い頃から飛行機に憧れ、飛行機作りに情熱を傾けた堀越二郎が成し遂げたゼロ戦を誕生させる物語です。
美しい飛行機を設計したいと奮闘する過程で、設計主務者となった二郎が設計した飛行機は空中分解して落胆する二郎と結核に冒されている菜穂子との出会いと別れが描かれています。
20.かぐや姫の物語(2013年)
山の中の光り輝くタケノコいた小さな女の子を見つけた竹取の翁が、媼と一緒に女の子を大切に育てるところからやがて月へ帰るまでを描いた作品です。
「姫の犯した罪と罰」という衝撃的なキャッチコピーが当時話題となり、かぐや姫はなぜ地球で生まれ、そして月へ帰ったのか、その運命的な物語を水彩画のようなタッチで描いています。高畑勲監督の遺作でもあります。
21.思い出のマーニー(2014年)
苦悩を抱え心を閉ざした12歳の少女・杏奈は、ぜんそくの療養のためにやってきた海沿いの村で金髪碧眼の少女と出会る。
心に悲しみを宿す似たような境遇を持つ二人の関係を描写した作品です。
スタジオジブリ作品ではじめて宮崎駿さんと高畑勲さんがまったく関わっていない作品であり、次代のジブリを担う期待が込められていた作品です。
22.レッドタートル ある島の物語(2016年)
嵐の中、海に放り出された後に無人島に漂着した男が、そこから脱出を試みるが何者かによって壊されて島に戻ってしまう。その理由が赤いウミガメだと思った男は、赤いウミガメをひっくり返したが、その後死んでしまったことに後悔する。その後、赤いウミガメの甲羅から現れた女性と恋に落ちるが、そこから数奇な運命を歩む男を描いた物語です。
スタジオジブリ初の海外との共同製作作品であり、台詞が全くないユニークな作画で話題になりました。
まとめ
スタジオジブリの長編映画作品22作をご紹介しました。
みなさんはこのうち何本ご覧になっていますでしょうか?
きっと、英語版で全て見たという人は少ないと思います。
この記事をご覧になったことで、まだ見ぬ作品に興味を持った、または日本語で見たことがあるけど英語版でもう一度見てみたいと思った作品がありましたら是非ご覧ください。
海外にも人気が高いジブリ作品を知っていれば、それだけで会話するきっかけになりますし、英語学習したい人にとっては馴染みが深いジブリ作品を見ることはとても勉強になると思います。
ジブリ作品で新しい発見がきっとあることでしょう!