ピクサーが制作し長編映画作品として初のフルCGアニメーション映画作品でありトイ・ストーリーの続編であるトイ・ストーリー3の中に、スタジオジブリの宮崎駿監督作品の人気キャラクター、トトロが登場していることをご存知ですか。
ピクサーとスタジオジブリという制作会社が異なっているのにもかかわらず、なぜトイ・ストーリー3の作中にトトロが出演できたのでしょうか。
今回は、トイ・ストーリー3にトトロが出演した理由などについて紹介したいと思います。
最後まで読んで、トイ・ストーリー3をより楽しむきっかけにしてください。
トイ・ストーリーとは?
出典:kinro.ntv.co.jp
「トイ・ストーリー」はピクサー・アニメーション・スタジオが制作して、1995年に公開された長編フルCGアニメーション作品です。監督はジョン・ラセターです。
シリーズ第1作目『トイ・ストーリー』は、全世界で約3億6200万ドルの興行収入を上げ、その年の映画の興行成績第1位を獲得しています。
また、初のフルCG長編アニメーションを生み出した功績が称えられ、監督ラセターはアカデミー特別業績賞を受賞しています。
・『トトロが登場するトイ・ストーリー3』のあらすじを紹介【ネタバレ注意】
シリーズ3作目は、当初最終作として製作されました。
このシリーズでは、アンディが大人になるにつれて次第に遊ばれなくなっていくおもちゃたちの悲しみと、別れが描かれています。
アニメーションの世界歴代興行収入では、2010年8月に1位になり、その後、「アナと雪の女王」に抜かれるまで、この記録を維持し続けた大人気作品です。
ちなみに「トイ・ストーリー3」のキャッチコピーは、「さよならなんて、言えないよ…」。
大人も涙なしにはみられない、感動的な映画作品です。
トイ・ストーリー3にトトロがいる?
そして、このトイ・ストーリー3にはトトロが登場していることをご存知ですか?
これは、トイ・ストーリー3の予告編でも確認できます。
画面が暗く、一見すると確認することが難しいかもしれませんが、大体1分50秒辺りから見るとたしかに、左側の隅の方にトトロの姿が見えると思います。
一瞬の登場なので分かりづらいかもしれませんがこんな感じで登場しています。
確かにトトロがいますね!
本編では結構登場している!
予告編では暗くて見づらかったトトロですが、本編では明るいところにも登場して、すぐにトトロだとわかります。
数枚紹介します。
・1枚目(ウッディがボニーの家に来た時)
出典: https://tr.twipple.jp
トトロは、作中「ボニー・アンダーソン」のオモチャとして登場します。
ボニーは、サニーサイド保育園から去ろうとしたウッディを拾った女の子であり、1枚目は、ボニーによって拾われたウッディが家にやって来た時の画像です。
オモチャ達の後ろにいますが、存在感たっぷりの見た目ですね。
作中、トトロはボニーのオモチャとして登場しているため、基本的にという扱いなのでボニーの家のシーンで登場してきます。そのため、彼女の家が出てきたら注意深く見ると発見できるかもしれません。(まるで隠れミッキーみたいな楽しみ方ですね。)
※ちなみに作中のトトロは喋りません。トトロの声優を担当していた高木 均さんがご逝去していることや版権の関係もあって台詞がないようです。
・2枚目(エンディング前)
出典: https://blogs.yahoo.co.jp
エンディング前の画像でも登場していますので最後の最後でもトトロに会えます。
シーンとしては、大学へ行くためにボニーへ大切なオモチャを渡すアンディ。
オモチャを一つ一つ紹介しながらボニーに渡すアンディが言った
「みんなのこと大切にしてくれるかな、ぼくの宝物なんだ。」
というセリフに、最初のシーンでガラクタと言っていたのが心からではないことが分かるシーンは感動しました。
そしてその後、ボニーの家で新たな生活が始まってワクワクドキドキしているシーンの左端にトトロがいます。
・3枚目(クロージングクレジットにも登場)
出典: https://matome.naver.jp
トトロは「クロージングクレジット」にも出演しています。腰を揺らし楽しそうに踊り始めたバズに合わせて、大きい口を開けて楽しそうに笑っていますね。
「クロージングクレジット」の方が存在感が大きいかもしません。
本編でもトトロは笑ったりしています。それはまるで「となりのトトロ」に登場するトトロのように大きく笑いますので、ぜひ探してみてください。。気になった方は実際に映画を見て確認してみてください。
ちなみに以下の動画には「クロージングクレジット」を含めてトトロの登場シーンが紹介されています。
登場していることがはっきりわかりますね。
トイ・ストーリー3でなぜトトロが登場できたのか?
実はディズニー・ピクサーとスタジオジブリは長い付き合いがあり、宮崎駿監督がトトロをオモチャとして出演させるならと特別にジブリが許可を出したからです。
ではなぜ、長い付き合いがあったのかというと、トイ・ストーリーの監督であるジョン・ラセターにあります。
1981年に日本のアニメ製作会社トムス・エンタテイメントにジョン・ラセターが訪問した際に、「ルパン三世 カリオストロの城」を見たジョン・ラセターのコメントを紹介します。
如何に感銘を受けたのかがわかりますね。
ジョン・ラセターが「となりのトトロ」が大好きだということは仕事場からもわかります。
出典: https://www.cinematoday.jp
仕事場が「となりのトトロ」だらけであり、ジブリの中でも特に「となりのトトロ」が大好きだということが伝わりますね。
数あるジブリ作品の中からトトロをトイ・ストーリーに登場させたかったかがよくわかります。
となりのトトロの海外人気は?
出典:www.amazon.co.jp
海外進出の際に過度な改変をされた「風の谷のナウシカ」の失敗から宮崎駿監督は、「となりのトトロ」の海外版には一切の編集を許可しませんでした。
登場するキャラクターの名前を日本語のままにして、翻訳もできるだけ日本語に近い形で上映されたため、一部表現が分かりづらい、「トトロ」の名前の由来が分かりづらいなどあったようですが、
「となりのトトロに関して特に海外で評価が高いのは感受性豊かな子供たちの感情表現であり、もう一度子供時代に戻りたいと懐かしむように楽しむ海外の人も多いようです。
メイやサツキなどの純粋で素直なキャラクターたちは海外でも受け入れられていますし、ジブリのマスコットキャラクター的存在のトトロは、やはり海外でも愛されています。
それでは、トイ・ストーリー3にトトロが登場していることに対する海外の反応を調べてみました。
トトロのキャラクターを好きな人も多いですので、トイ・ストーリー3にトトロが友情出演したことを嬉しく思う外国の方は多いようですね。
皆さんも「トイ・ストーリー3」を見る際はトトロを探してみてはいかがですか?