1989年に映画化された「魔女の宅急便」は日本はもちろんのこと、海外でも人気が高い作品です。
「魔女の宅急便」英語版の英会話は平易な英単語が使用されており、何より聞き取りやすいセリフですので、学習には最適です。
このページでは、「魔女の宅急便」の日本語版と英語版のセリフを比較することで、会話を楽しんでいただけたらと思います。
今回は3回目です!
前回ページを見ていない方はこちら→《英語学習・魔女の宅急便》そしてキキの旅立ちへ〜新天地発見〜
また、各場面ごとに「ワンポイント!」として英語学習用に解説しています。
よかったらそちらも御覧ください!
このページでは、トンボとの出会いからおソノさんとの出会いまでを紹介します。
ついにトンボと初対面!失礼なトンボにキキはイライラ?
トンボとの初めての出会いですね!
初めての出会いが最悪って定番なスタートですね!
Tonbo:
Hello! Miss! Wait up!I sure fooled that cop, huh?
Hey, that was me yellin’ “Thief”!
You’ll be okay now.Worked out pretty good, huh?
You gotta be a real witch, the way you can fly that broom.
Do you think, maybe, you can teach me how to fly it?
ねぇねぇ、うまくいっただろう?ドロボーって言ったの、僕なんだぜ。
君 魔女だろう? 飛んでるとこ見たんだよ。ホントにホーキで飛ぶんだね。そのホーキ 見せてくれない?
Boy:
Hey, Tombo!Maybe you can sweep her off her feet with that broom!
トンボー!朝っぱらからナンパかよー
Tonbo:
Hey, shut up, all right?Who-o-a!Hey…You know, miss, I love flying too. Could I see your broom? Hey, wait!
バカァ!おっと!頼むよーちょっとだけ、ねっ いいだろう?
Kiki:
Thank you for getting me out of trouble.
But I really shouldn’t be talking to you, and You wanna know why?It’s very rude to talk to a girl before you’ve been introduced and before you know her name! Hmph!
助けてくれて ありがとう。でも あなたに助けてって言った覚えはないわ。それにきちんと紹介もされていないのに、女性に声をかけるなんて失礼よ!
Tonbo:
You’re kind of old-fashioned, aren’t ya?
You sound like my grandmother.
ヘッ…さすが魔女だなぁ、僕の婆ちゃんみたいだ。
Kiki:
Just go away and leave me alone!
ついてこないで!
Tonbo:
Hey…Don’t go! Come back. Wait up, hun?
Hum…What a cool witch.
おおっ・・ああっ!カッコイイー
ワンポイント!
今回紹介したいのは「get A out of trouble」についてです!
助けてくれたとはいえ馴れ馴れしく話しかけてくるトンボに苛立ちを隠せないキキのセリフです!
Thank you for getting me out of trouble.
But I really shouldn’t be talking to you, and You wanna know why?
助けてくれて ありがとう。でも あなたに助けてって言った覚えはないわ。
ここで使用される「get A out of trouble」は「 Aが困っているのを助ける」という意味です。
そのため、直訳すると、
「私をトラブルから救ってくれてありがとう。でも私はあなたと話すべきでは本当にないわ。なぜだか知りたい?」
となりますね。
ちなみに、その後に、
It’s very rude to talk to a girl before you’ve been introduced and before you know her name. Hmph!
「きちんと紹介もされてないのに、女性に声をかけるなんて失礼よ。」という事なので、13歳とはいえ、女性として正しく扱われていないと感じた事に不快に感じたんですね😆
まあ、いきなり空飛んでよとか、自分のおばあちゃんみたいとかいう男性がいたら不快ですよね😅
新しい町で住むとこない!?
希望を持って訪れた町から受け入れてもらえず、塞ぎ込んでしまうキキ…
事務的なホテルマンのセリフから、ジジの励ましのセリフを感じ取ってください。
Hotel Man:
Stay here tonight? I’m afraid I don’t understand.
Your parents are here with you, aren’t they?
お泊まり?どなたか保護者の方はいらっしゃらないのですか?
Kiki:
No. I’m alone. I’ve come to this town because I’m a new witch in training.
私は魔女です。魔女は13才で独り立ちするんです。
Hotel Man:
Do you have some identification?
では 身分証明書など…
Kiki:
Never mind.
結構です。
(ホテルを出る)
Jiji:
Kiki, aren’t you going to eat that?
食べないの?
Kiki:
No, you can have it, Jiji.
欲 しければジジにあげる。
Jiji:
Where are we going to stay tonight?
もう夕方になっちゃうね…
(パトカーのサイレン)
Kiki:
Let’s go.
行きましょ。
Jiji:
Why don’t we go find another town?
I’ll bet there are bigger and better ones.
Ones that are friendlier than this.Just a thought.
別な町を探そうよ。大きくて、もっといい町があるよ。きっと…
ワンポイント!
今回紹介したいのは、代名詞「one」についてです。
住むところが見つからず塞ぎ込んでしまったキキに対してジジが発したセリフに出てきます。
Why don’t we go find another town?
I’ll bet there are bigger and better ones.
Ones that are friendlier than this.Just a thought.
別な町を探そうよ。大きくて、もっといい町があるよ。きっと…
◼︎代名詞「it」との違い
itを使用する場合は「すでに登場している名詞「そのもの」を「the+名詞」で繰り返す場合に使用して、one(ones)は「すでに登場している可算名詞を繰り返す場合に使用します。
つまり、「it」は既出している特定の名詞を繰り返す場合に使用するのに対して、「one」 は既出している不特定の名詞を繰り返す場合に使用します。
今回のジジのセリフでは「town」の繰り返しを避けるために「one」に置き換えています。
明るいキキに戻って欲しいですね!😭
おソノさんとの出会い!おしゃぶりを赤ちゃんへ届けられるか?
ジジに慰められている時に、おソノさんに出会いました!
どうやら、お客さんの赤ちゃんがおしゃぶりを忘れたようです…
さてキキはどうするのでしょうか?
Osono:
Oh dear…Oh my goodness! Hey there! Your pacifier!
Ma’am, you forgot your baby’s pacifier!
Oh! poor baby!
Without this, the baby’ll wake up and cry all the way home.
I better go give it to her myself.
I’m sorry, folks. But could you wait just a minute?
I’ll be right back.
奥さーん 忘れ物!奥さーん!ああ 困ったねえ。
これがないとあの子、大泣きするんだよ。
お客さん、悪いけど、ちょっと待ってて。
これ、届けてくるから。
Kiki:
Excuse me. But would you like me to deliver it for you?
あの… 私でよければ届けましょうか?
Osono:
What?
え…!? でも…
Kiki:
The woman with the baby carriage who just went around the corner.
I could reach her in no time.
あそこを曲がった乳母車の人でしょう?
Osono:
Really? You’d do that? Thank you so much.
じゃあ、頼むわ。悪いね。
Kiki:
My pleasure. Let’s go, Jiji.
いいえ、ジジ 行くよ。
(キキ空を飛ぶ)
Osono:
Excuse me, young lady!
Oh! Oh, my goodness! Oh…Wow!
ああっ、へぇ… ワァーオ!
Jiji:
Uh,Kiki,is this really any of our business?
Kiki? No, I thought not.
Kiki:
Sorry to suprise you, but the lady in the bakery asked me to return this pacifier.
Here you go.
パン屋さんに頼まれました。忘れ物です。
(場面がパン屋へ)
Osono:
Here ya go.
Man:
Eh, I’d like one of those.
Osono:
Yes sir!Oh, hi there! Come in and wait a minute, will you?
Mmm these are nice and fresh, just out of the oven…
There you are.
ありがとう。お待ちどうさま、いつものね。
あっ ご苦労さん。入って待ってて。
ありがとう。お待ちどうさま。ハイ どうも、気をつけてね。
Man:
All right..Thank you very much.
Osono:
Here you go. See you tommorrow. Bye.
that’ll be all for you? All right. Thank you!
Now come back again!
Man:
Thanks.
Woman:
But of course.
Osono:
When I saw you fly off, I thought for a second I was dreaming!
驚いちゃったよ!あんた空飛べるんだね。
Kiki:
The baby’s mother told me to give you this message.
この手紙を預かってきました。
Osono:
“Thanks for returning the pacifier. Your new delivery girl is really quite special!”
あの人のサインじゃない…
“おしゃぶり受け取りました。ありがとう。”
Kiki:
Well, I’ll be on my way.
じゃぁ、私はこれで。
ワンポイント!
無事に「おしゃぶり(pacifier)」を届けられて良かったですね!
さて今回、紹介したいフレーズは「Would you like me to …?」です。
キキ:
Excuse me. But would you like me to deliver it for you?
あの… 私でよければ届けましょうか?
お客さんの赤ちゃんが忘れたおしゃぶりをと退けようとするおソノに対してキキが発した一言ですね。
◼︎似た表現紹介
「Do you want me to …?」も「◯◯しましょうか?」という意味を持ちます。
「Would you like me to …?」と比較すると、友達や家族など幅広い人に対して使える自然でカジュアルな表現です。
それに対して、「Would you like me to …?」は、より丁寧な言い方になり、お客さんや面識がない人などに使われることが多い表現ですね。
今回キキは面識のないおソノに対して提案していますので、「Would you like me to …?」を使用しているのですね。
◼︎Shall I / Shall weは使用されない?
同様の表現で「~しましょうか?」と表す「Shall I …?」があります。
しかし、「Shall」はあまりアメリカ人の日常会話では登場しないですね。
なので「Shall I…?」ではなく、「Would you like me to …?」「Do you want me to …?」を使用してみてはいかがでしょうか。
商品紹介
興味がありましたら是非英語学習に役立ててみてください。
◼︎商品紹介
◼︎関連商品紹介
「魔女の宅急便」のストーリーを英語で読んでみてはいかがですか?
文字だけの小説と異なり、絵本だと絵からの情報が内容理解の手助けをしてくれます。
英語絵本